性病の潜伏期間って何?
性病に感染するとすぐに症状が出ると思いがちですが、実はそうではありません。潜伏期間があるので、性病感染者と接触したからといってすぐに病気になるわけではないのです。
潜伏期間の状態
潜伏期間とは?

菌やウィルスに感染してから、症状が出る(病気が発症する)までの期間のことを潜伏期間と言います。
潜伏期間は性病だけでなく、どんな菌やウィルスにも存在しています。
潜伏期間の間は症状が出ていなくても、性病の病原体が体の中に潜んでいますので、性交渉によって相手へ感染してしまいます。
そのため、性交渉をした相手が性病にかかっていると分かった時点で、他の人への感染を防ぐため、性交渉を控えなければなりません。
性病別潜伏期間の目安
性病の潜伏期間はどのくらい?

性病の潜伏期間は、菌やウィルスの種類によって異なります。
「性交渉から時間が経っているから、性病にかかってない」「性病にかかったけど、移されたのは前回の相手だ」と安易に判断できません。
また、自分の免疫力などによっても潜伏期間は左右されますので、あくまでも性病が発症するまでの目安として捉えておきましょう。
性病 | 潜伏期間目安 |
---|---|
クラミジア感染症の潜伏期間 | 2~3週間 |
淋菌感染症の潜伏期間 | 2日~数日 |
梅毒の潜伏期間 | 約3週間 |
エイズの潜伏期間 | 初期2~4週間 無症候期数年~10年 |
性器ヘルペスの潜伏期間 | 3日~1週間 |
尖圭コンジローマの潜伏期間 | 3週間~8カ月 |
性器カンジダ症の潜伏期間 | 特定不可 |
膣トリコモナス症の潜伏期間 | 5日~1ヶ月 |
性病の潜伏期間と性病検査の関係
潜伏期間に検査はできる?

「性病の症状は出ていないけど、念のため性病検査をしておきたい」と思われる方は少なくありません。
発症していなくても、性病検査で正確な検査ができるのか不安に思う方もいらっしゃいますが、実は、どの種類の性病検査を行うかによってその答えは変わってきます。
性病の検査可能目安 | 該当性病名 |
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性交渉後すぐに検査ができる性病 | カンジダ |
性交渉後3日以上経ってから検査ができる性病 | クラミジア、膣トリコモナス、淋菌感染症 |
性交渉後1か月以上経ってから検査ができる性病 | 梅毒 |
性交渉後3カ月以上経ってから検査ができる性病 | エイズ |
症状が出てから検査ができる性病 | 性器ヘルペス、尖圭コンジローマ |
このように、性病の種類によって性病検査の適正時期は異なっています。
検査を受けたい時期と、性交渉から経過している日数を照らし合わせて、効率的に検査を選ぶことで、誤判断やお金の無駄を減らすことができます。
潜伏期間を過ぎて受ける性病検査の意味

多くの性病は症状が出ないことも多く、知らない間に病気が進行してしまうことがあります。
こういった意味では、潜伏期間を過ぎていても性病の検査を受けることには十分な意義があります。
また、性病検査は病気を特定するための検査ですので、症状が出た後、病気が発症した後でもきちんと検査を受けて、適切な治療を受けることが大切です。
性病検査の結果はどのくらいで分かる?
性病検査は項目によって、検査にかかる所要日数が変わります。
「できるだけ早く結果を知りたい!」という場合には、この性病検査の必要日数が短い検査キットを使うようにすれば安心です。
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